真摯に自然と向きあう時、人は原始の感覚へと還っていく。その時に自ずと生まれ
る態度が美であり、その術として美術がある。自然というのは、外に広がる世界だけ
ではなく、自らの身体の中に連綿と受け継がれる生命としての自然も含まれる。縄文
時代から受け継がれる生活の中にあたりまえに美のある在り方こそが、本当の豊かさ
であり、北アルプスの荘厳な自然に抱かれる信濃の国で滞在制作を行い、その地に暮
らす人と出会うことでしか生まれえない表現を創造することによって地域の“文化”
を生み出していく。
私たちは長野県大町市の木崎湖畔で2010年より「信濃の国 原始感覚美術祭」を毎夏開催し、折口信夫の提唱した一年に一度海を越えてやってくるまれびと(異人、来訪神)に国内外の招聘作家を重ね合わせてアーティスト・イン・レジデンスを行っています。
ジャンルは問いません。原始感覚を宿し、原始感覚を呼び覚ますもの
国際線航空運賃エコノミークラスと空港から信濃大町までの交通費
プランによって決定
5,000円×30日=150,000円
8月の2週間から1か月間
4月15日~5月15日
メールでの応募または、郵送による自由な方法で応募ください。
◊電車:新宿駅 ーJR特急あずさ・約4時間 - 信濃大町駅
◊自動車:安曇野ICー 約20分ー信濃大町駅
◊高速バス:新宿駅ー高速バス・約4時間ー 信濃大町駅
◊信濃大町駅 - 10分 - 稲尾駅 - 5分 - 西丸震哉記念館 - 3分 - 信濃公堂(木崎夏期大学)
縄文文化の栄えた信濃の地で、原始感覚をテーマに海外作家を招聘し、太古に存在したグローバル性と現代をつなぐ国際的に発信力をもつネットワークを生み出します。長野市松代の城下町と自然豊かな大町市木崎湖畔という2か所のレジデンスを行うことで、招聘作家は信濃の国の多様性を知り、2地域を繋ぐ文化交流と文化創造を行います。松代藩の城下町として栄えた美しい街並みや、松代大本営などの歴史性を持つ松代と、木崎湖畔の西丸震哉記念館においてレジデンスを行い、土地に根づくような作品制作を行います。