『家の斜面と山の斜面』

 美しい木崎湖を望むとき、うっかり滑り落ちないよう気
をつけている…というのも、ここの湖は山に囲まれていて、
観る人の足下は斜 面になっているからだ。そんな「斜面」
について考えたい。だいぶ 昔、人々は斜。だいぶ 昔、人
々は斜面の穴に住んでいたが、2010年に至っては平地 に
家を建てている。もう斜面とは関係が無くなったか。しか
し、うっかりと滑り落ちないよう気をつける場所は現代の
家にもみられる。それは屋根である。ここには関係がある
ようだ。もし山の斜面 に、家の斜面を持ってきたらどうな
るだろう。また家の斜面に、大地の斜面があったらどうな
るだろう。そんな作品をつくる。
展示場所 虹の家
観覧時間 日没まで
蓮沼昌宏 Hasunuma Masahiro

1981年東京生まれ、千葉育ち。
2005年東京芸術大学油画科を卒業。
2010年東京芸術大学大学院美術解剖学にて美術博士を取得。

〈個展〉
2003年『鳩とのフィールドワーク』伽羅舎,池袋。
2004年『中庭の産業』zodiac,白金。
2005年『基地の編集』una camera livera,中野。
2006年『天気図のフィールドワークと アニメーション』伽羅舎,池袋。

〈グループ展〉
2003年『ARTIST BY ARTIST』六本木ヒルズ。
   『日本レース鳩 協会表彰式』ラングウッド,日暮里。
2004年『物見遊山』東京大学小石川分館。
   『空気の絵』BankArt, 横浜。
   『シカパンダ美術展』若草公民館,奈良。
2005年『日韓芸術交流展』coex,ソウル。
   『Rosa! the Exposed Colour Pink』東京芸術大学,上野。
   『シカパンダ展』若草公民館, 奈良。
   『メモリートオセンボ展』東京芸術大学,上野。
   『更新 の部屋』東京芸術大学,上野。
   『動く絵』galleryGO,世 田谷。
2007,2008年『アラカルト』市民ギャラリー,船橋。
2009年『アジア舞台芸術祭』東京芸術劇場,池袋。
   『AMUSE ARTJAM』京都文化博物館。

〈活動〉
地域性新医療と芸術表現をテーマとするEpoch-Making Project に参加し、
2004-2007年 継続的に自画像を描く『Self- PortraitWorkshop』を運営。
『横浜トリエンナーレ2005』に て故高松次郎『工事現場の塀の影』を再現制作。
2008年『川 俣正[通路]』において『Self-Portrait Lab』を企画・運 営。
また記録写真家としてアートプロジェクトや舞台の撮影を始め る。
2009年 PortB『ディクテフォーラム』のドキュメントデザインをする。
2010年 博士論文『自画像孝』。

助成:財団法人朝日新聞文化財団
後援:大町市、大町市教育委員会、安曇野アートライン推進協議会、大町博物館連絡会
朝日新聞長野総局、信濃毎日新聞社、abn長野朝日放送、大糸タイムス社
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